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2021年10月31日 12:00

地域マーケティングトレース Vol.02|大切な人と 毎日を楽しく 〜株式会社ブームス・茨城県取手市〜

全体公開

1.はじめに


こんにちは!

Tailor Works地域特派員の生川です。


大学では都市計画やまちづくりについて学んでおり、

「魅力を感じられるまちとは」という問いを持ちながら卒業研究や多拠点居住を楽しんでいます。

詳しくは以下の記事をご覧いただけたら幸いです!


さて今回は、茨城県取手市にある個性派家具専門店「BOOMS」に注目していきたいと思います。


アメリカンスタイルなど個性的な家具・雑貨を販売しており、

よく家族で足を運び、自宅にはいくつかのBOOMSの製品が存在します。


空いている時間にふと立ち寄りたくなる空間、BOOMS。

実際にどのような魅力がつまっているのか分析をしていきたいと思います。


2.企業概要


2-1 BOOMSの基本情報



(引用:ブームス公式HP)



企業名:株式会社ブームス

代表取締役:山崎 徹

所在:〒300-1512 茨城県取手市藤代642-2

創業:2003年

理念:大切な人と 毎日を楽しく

「自由でカッコいい」流行のインテリアをリーズナブルに

 

茨城県取手市に店舗を構え、地元住民に愛されている家具専門店BOOMS。

“個性派”を貫きながら、どのようにインテリアを通じて

「大切な人と毎日を楽しく」暮らせる社会を創造しようとしているのでしょうか。


2-2 ビジョン・ミッション・バリュー

企業理念:大切な人と毎日を楽しく

コンセプト:「自由でカッコいい」流行のインテリアをリーズナブルに。


不足、不便など不の解消で成長するインテリアの時代は終わり、

これからは個々の豊かな生活にプラスを提供するインテリアの時代。


先頭に立ちリードして引き上げる企業では無く、誰でも利用しやすい最も一般的な市場を、

より楽しく、より豊かにする為の商品と情報を供給する企業となる。     

-ブームス公式HP


HPに記載されているように、親しみやすく、

インテリアを通して多くの人の生活を豊かにする企業を目指していることが分かります。


3.組織構造


3-1 PEST分析


今日、働き方の多様化、巣ごもり市場の拡大により、

インテリア用品の家庭用・オフィス用の境界線が曖昧となっており、新たな商品開発が求められています。


また、SNSが消費者の購買の起点となってきており、

EC市場が拡大するなど、各企業は顧客獲得に注力しなければなりません。


このような時代背景のもと、BOOMSはどのような工夫を施し

「個性派家具専門店」としての魅力を生んできたのかより詳細な分析を進めていきたいと思います。

     

3-2 競合の定義


これから、競合の定義を踏まえ、インテリア業界が取り巻く環境を整理していきたいと思います。


インテリア業界大手のIKEA、ニトリ、無印良品などが存在しますが、

BOOMSがこれらの競合と差別化を図っている点は「地域密着の個性派家具店」として浸透させていることです。


また、BOOMSは、家具以外にも部屋のワンポイントとなるような雑貨も提供しているため、

多くの雑貨店も価値競合と捉えられます。


このような市場に対して、

BOOMSはどのようにターゲットを絞ってマーケティングを展開しているのか分析を進めていきたいと思います。

 

4.顧客構造


4-1 4P分析

 



茨城県取手市に店舗を構え、アンティーク、アメリカンなど個性的な家具・雑貨を販売しています。

茨城・千葉を中心とした多くのモデルルームや飲食店で製品が使用されており、

HPでは「ブームスがある空間」として掲載されています。


また、地元ハウスメーカーとのコラボセミナーや、店舗内のカフェでの茨城出身アーティストの作品展やライブ、

写真展など、茨城を盛り上げながら地元住民を巻き込んでいく取り組みがされています。

 


4-2 重点顧客とポジショニング

 


インテリアにアンティークなデザインやアメリカンスタイルを求める20~40代が重点顧客として考えられます。



また、公式Instagramでは、キャラクターによる商品紹介動画などがあげられ、

若手世代をターゲットにインテリアを通して“楽しさ”を提供しようとしている動きが見受けられます。



5.成功パターンを言語化


最後に、BOOMSが注目される要因をまとめます。


①長周期商材である家具を取り扱いながら、短いサイクルで足を運んでもらえる企画を提供し、リピーターを増やしている


②“個性派×地元密着” 家具専門店として浸透している




■「7年、1年4回、1ヶ月毎」のサイクルでお客様との縁を繋ぐ


店舗内へのカフェの創設や、地元アーティストの作品展やWS、

更には観葉植物などの季節感のある商品も取扱い、長周期商材である家具を取り扱いながら

短いサイクルで足を運んでもらえる工夫が施されています。


このように、商品のみならずサービス提供にも注力することで

多くのリピーターを取得することができるのです。



■“個性派×地元密着” 家具専門店


実際に茨城県取手市に住む私自身もよく足を運び

商品のみならず独特の空気感を楽しんでいました。


取手市は、「アートのまちづくり」を推進しているのですが、

地元の個性派家具専門店として市と連携し、“インテリア×アート×地域活性”といったコンセプトのもと

より地元を盛り上げてほしいと、私ならではの考えも生まれました。


6.最後に


いかがだったでしょうか?


BOOMSは、“個性派”を貫き自社の製品を通して

地元からより多くの人々へ楽しいライフスタイルを提供しようとしている企業です。


このような視点を、みなさんがさらにご活躍するための参考にしていただけたら幸いです。

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